開催日や運用は年により変わる場合があるため、直前に公式発表をご確認ください。
「日本海側の夏祭りを見てみたい」「歴史ある神社の行事に触れたい」
そんな方におすすめなのが、新潟県のお祭りです。
広大な越後平野や信濃川、そして日本海の風土に育まれた新潟の祭りは、灯りが夜を照らす幻想的なものから、勇壮な神輿や山車が繰り広げられるものまで多彩。
地元の食や文化とも深く結びつき、観光と合わせて楽しむのにぴったりです。
写真好きには絶好の撮影スポットも多く、旅の記録に残したくなる光景に出会えますよ。
それでは、新潟県のおすすめ祭りを一つずつご紹介します。
万燈みたま祭り|数万の提灯が夜空を彩る幻想的な行事
新潟市の新潟縣護國神社で毎年8月に行われる「万燈みたま祭り」。
境内一面に掲げられる数万の提灯が夜空を照らす光景は圧巻で、訪れる人々を幻想の世界へと誘います。
戦没者の御霊を慰めるために始まった行事で、静けさと厳かさが共存する雰囲気が漂います。
見どころは参道いっぱいに広がる提灯の灯り。
夜風に揺れる光が参拝者を包み込み、まるで光の回廊を歩いているようですね。
カップルや家族連れで訪れる方も多く、浴衣姿で提灯を背景に写真を撮るのもおすすめです。
屋台も立ち並び、夏の夜を彩る新潟らしい風物詩といえます。
開催日 | 毎年8月14日・15日・16日 |
開催場所 | 新潟県護国神社 |
アクセス | JR新潟駅からバスで「護国神社前」下車すぐ、または白山駅下車徒歩約22分 |
ご利益 | 地域や家系の守護、事業の繁栄、家内安全、交通安全、厄除、縁結び |
露店・屋台 | 定番の屋台料理が少数出店 |
公式サイト | https://www.niigata-gokoku.or.jp/ |
浦佐夏祭り|水と炎が織りなす勇壮な火祭り
魚沼市の白山神社で行われる「浦佐夏祭り」。
千年以上の歴史を誇り、無病息災と五穀豊穣を祈る行事です。
特徴は勇壮な「裸押合大祭」と並ぶ迫力で知られ、炎と水を駆使した神事が印象的。
祭りでは若衆が水を浴びながら神輿を担ぎ、火の粉が舞う中を進む姿が見られます。
夜にはたいまつの炎が境内を赤々と照らし、幻想的な雰囲気に包まれますね。
見どころはクライマックスの「水かけ神輿」。
観客も一体となって盛り上がり、熱気に包まれる瞬間は必見です。
写真撮影なら夜の炎と水しぶきが重なるシーンを狙いたいところ。
力強さと清涼感を同時に体感できる、真夏にぴったりのお祭りです。
開催日 | 2025年7月19日(土)~20日(日) |
開催場所 | 新潟県南魚沼市浦佐地区 |
アクセス | JR上越線「浦佐駅」西口から徒歩5分 |
ご利益 | 豊作安全祈願や家業・事業の繁栄 |
露店・屋台 | 例年7月の開催中に随時出店(公式サイトチェック必須) |
公式サイト | https://www.niigatahakusanjinja.or.jp/ |
加茂のお祭り|華やかな山車が織りなす市民の誇り
加茂市の青海神社で毎年夏に行われる「加茂のお祭り」。
約360年の歴史を持ち、街中を練り歩く山車(やま)が大きな見どころです。
特に注目は「大名行列」と呼ばれる豪華なパレード。
甲冑を身にまとった武士や華やかな衣装を着た行列が進み、時代絵巻のような雰囲気を醸し出します。
夜になると山車に灯りがともり、幻想的な姿へと変貌。
町全体が一体となって盛り上がり、観客も自然と引き込まれますね。
子ども向けの催しや屋台も充実しており、家族連れでも楽しみやすいお祭りです。
開催日 | 例年5月20日または21日 |
開催場所 | 青海神社とその周辺の加茂市内 |
アクセス | JR信越本線「加茂駅」より徒歩で5分●北陸自動車道「三条燕IC」より車で25分 |
ご利益 | 子授け、安産、子守り |
露店・屋台 | 秋季祭礼の際に青海神社境内と商店街の大通りに立ち並ぶ |
公式サイト | https://www.aomi-jinjya.or.jp/ |
上条まつり|豪快な神輿と伝統芸能が融合する夏の風物詩
加茂市の長瀬神社で行われる「上条まつり」。
古くから五穀豊穣を祈願して続けられてきた祭りで、勇壮な神輿と郷土芸能が見どころです。
神輿が狭い町中を豪快に練り歩く姿は迫力満点。
沿道からは大きな声援が飛び交い、地域の一体感が感じられます。
さらに獅子舞や太鼓の奉納も行われ、耳と目の両方で楽しめるのが特徴ですね。
夕方以降は神輿に灯りがともり、昼間とは違う雰囲気に。
地元の人々にとっては夏の始まりを告げる大切な行事で、観光客にとっても越後の情熱を肌で感じられる貴重な体験となります。
開催日 | 毎年6月14日・15日頃 |
開催場所 | 新潟県加茂市八幡にある長瀬神社 |
アクセス | JR信越本線「加茂駅」よりバスで11分 |
ご利益 | 五穀豊穣や健康長寿、家内安全 |
露店・屋台 | 祭礼の露店市場 |
公式サイト | なし |
村上大祭|江戸時代から続く絢爛豪華な山車行列
村上市の羽黒神社を中心に行われる「村上大祭」。毎年7月に開催され、江戸時代から続く新潟県三大祭りの一つとして知られています。
見どころは何といっても町を練り歩く「おしゃぎり」と呼ばれる山車。
精巧な彫刻や豪華な装飾が施され、太鼓や笛の音とともに進む姿は圧巻です。
町家が並ぶ城下町の風景と相まって、まるで時代をさかのぼったかのような雰囲気に包まれますね。
観光客に人気なのは夕暮れの時間帯。山車に灯りが入り、夜の街並みに浮かび上がる光景は写真映え抜群です。
地域の誇りと伝統が息づく、必見のお祭りといえるでしょう。
開催日 | 毎年7月6日(宵祭り)と7月7日(本祭り)の両日 |
開催場所 | 村上市街地一帯 |
アクセス | JR羽越本線「村上駅」から徒歩約17分 |
ご利益 | 商売繁盛、福徳成就、縁結び |
露店・屋台 | 3日間露店が開設 |
公式サイト | 無 |
蒲原まつり|新潟最大規模の露店が並ぶ夏祭り
新潟市中央区の蒲原神社で行われる「蒲原まつり」。
毎年6月下旬から7月初めにかけて開催され、約400年の歴史を誇ります。
特徴は何といっても「露店の数」。
約450軒もの屋台がずらりと並び、新潟最大級ともいえるスケールで賑わいます。
定番のりんご飴やたこ焼きはもちろん、新潟らしい笹団子や地元グルメも味わえるのが魅力。
境内では神事も執り行われ、夏の無病息災を祈ります。
参拝のあとに食べ歩きを楽しむのが定番の過ごし方ですね。浴衣姿で歩けば、夏祭り気分を存分に満喫できます。
開催日 | 6月30日から7月2日頃 |
開催場所 | 蒲原神社 |
アクセス | JR新潟駅万代口から徒歩15分、または電車で約15分、車で新潟西ICから約20分b |
ご利益 | 出世、仕事運上昇、勝運の神様 |
露店・屋台 | 蒲原神社とその周辺に約1キロにわたって約450店 |
公式サイト | https://kanbarajinja.jp/ |
にいつ夏祭り|勇壮な大獅子が町を練り歩く迫力の行事
新潟市秋葉区の掘出神社で行われる「にいつ夏祭り」。
江戸時代から続く伝統行事で、最大の見どころは巨大な「大獅子」が町を練り歩く姿です。
大獅子は長さ7メートルを超える迫力で、獅子舞を披露しながら進む光景は観客を圧倒します。
沿道では子どもたちが太鼓を叩き、地域全体が一体となって盛り上がりますね。
夜になると提灯の灯りに照らされ、大獅子が幻想的に浮かび上がる瞬間は思わず息をのむほど。
伝統と熱気が融合したにいつの夏の風物詩です。
開催日 | 毎年8月19日から21日 |
開催場所 | 新潟県新潟市秋葉区の新津本町目抜き通り |
アクセス | JR信越本線「新津駅」から徒歩約5分 |
ご利益 | 学業成就や厄除け |
露店・屋台 | 新津本町通りでは模擬店やゲーム大会、路上ビアガーデンなどが楽しめる「きてきちの歩行者天国」も開催 |
公式サイト | https://niitsu-horiide.com/ |
新嘗祭/初穂講秋季大祭|実りを神に捧げる荘厳な神事
弥彦村の彌彦神社で行われる「新嘗祭」および「初穂講秋季大祭」。
越後国一宮として崇敬を集める同社において、秋の収穫を神に感謝し捧げる重要な行事です。
神職による厳かな神事のほか、舞楽や神楽の奉納も行われ、古代から続く伝統が息づいています。
見どころは参拝者も一緒に新米を味わえる点で、収穫の喜びを共有できるのが魅力ですね。
紅葉の時期と重なるため、境内は美しい彩りに包まれます。
特に夕刻、朱に染まる山と社殿のコントラストは格別。
農耕文化と自然への感謝が凝縮された、新潟らしい秋祭りです。
開催日 | 毎年11月1日 |
開催場所 | 越後一宮「彌彦神社」 |
アクセス | 電車:上越新幹線で燕三条駅へ行き、弥彦線に乗り換えて終点の弥彦駅で下車。弥彦駅から神社までは徒歩約15分 |
ご利益 | 起死回生・厄難消除 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | https://www.yahiko-jinjya.or.jp/ |
新潟県の神社祭りに関するよくある疑問
こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
新潟県のお祭り旅行を計画する際に役立つQ&Aを下記にまとめましたので参考にしてみてください。