開催日や運用は年により変わる場合があるため、直前に公式発表をご確認ください。
「東京で本物の祭りの熱気を感じたい」「旅行ついでに神社のお祭りを楽しみたい」
そんな方におすすめなのが、都内各地で行われる例大祭や大祭です。
大都会の真ん中でありながら、古来より神社は人々の心を支え続けてきました。
そのお祭りは、華やかな神輿や山車、粋な掛け声、そして屋台のにぎわいで、訪れる人を一瞬で非日常へと誘ってくれます。
この記事では、東京を代表する「観る・撮る・食べる」がそろったおすすめの神社祭りを8つご紹介します。
歴史ある由緒を知れば、きっと参拝や観覧の楽しみも一層深まりますよ。
諏方神社例大祭|下町情緒あふれる江戸の祭り
諏方神社(台東区)で執り行われる諏方神社例大祭は、江戸の下町情緒を色濃く残すお祭りです。
地域に根差した行事として、神輿渡御や奉納行事が町内を熱く盛り上げます。
特に見どころは「連合渡御」。
町会ごとに担がれる神輿が一斉に集まり、威勢よく掛け声をあげながら進む姿は迫力満点です。
夕暮れ時には提灯の灯りに照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
小さなお子さん連れなら昼間の賑わいを、写真好きなら夜の神輿を狙うのがおすすめ。アクセスも便利なので、気軽に下町の祭り文化を体感できます。
開催日 | 例大祭:8/23、8/24 |
開催場所 | 荒川区西日暮里にある「諏方神社」 |
アクセス | JR山手線・京浜東北線・東京メトロ千代田線「西日暮里駅」から徒歩約3分 |
ご利益 | 勝利・勝負運、商売繁盛、交通安全、健康長寿、水・風の守護 |
露店・屋台 | 有 |
公式サイト | https://suwajinja.r-cms.jp/ |
神田祭|天下祭と称される江戸三大祭り

千代田区の神田明神で開催される神田祭は、江戸三大祭のひとつに数えられる華やかな祭りです。
徳川将軍家との結びつきも深く、江戸庶民にとっても誇り高き「天下祭」と呼ばれてきました。
見逃せないのは、約200基もの神輿が都心を練り歩く「神輿宮入」。
大手町や秋葉原といった現代的な街並みを背景に進む姿は、古き伝統と新しい東京が交差する瞬間です。
写真映えするのは、神田明神境内に神輿が集結する場面。
大迫力の光景をぜひカメラに収めてください。
観光客でも気軽に楽しめる雰囲気なので、初めての東京祭り体験にもおすすめです。
開催日 | 例大祭:5/9〜5/15 |
開催場所 | 神田明神(東京都千代田区外神田)と、その氏子地域である中央区の日本橋一帯、そして千代田区の神田一帯 |
アクセス | JRの御茶ノ水駅(聖橋口)または秋葉原駅(電気街口)から徒歩、または東京メトロの複数の駅から徒歩 |
ご利益 | 家内安全・商売繁盛・縁結び |
露店・屋台 | 神田明神の参道と本殿裏の駐車場エリアに多くの屋台 |
公式サイト | https://www.kandamyoujin.or.jp/ |
山王祭|日枝神社に息づく格式高き祭礼
赤坂の日枝神社で執り行われる山王祭も、神田祭と並ぶ江戸三大祭です。
江戸時代には「将軍家上覧」として格式の高い祭礼とされ、今もなお優雅さと荘厳さを兼ね備えています。
行列絵巻のような「神幸祭」では、雅楽の音色とともに練り歩く行列に心を奪われます。
絢爛な衣装や山車は歴史を感じさせ、見ているだけで江戸の時代へタイムスリップしたかのよう。
子どもと一緒に楽しむなら、境内で行われる奉納芸能がおすすめ。
舞や太鼓などに触れることで、日本文化を身近に感じられます。
開催日 | 例年6月上旬 |
開催場所 | 日枝神社 |
アクセス | 東京メトロ千代田線「赤坂駅」2番出口より徒歩約3分、東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」7番出口より徒歩約3分 |
ご利益 | 五穀豊穣、縁結び、商売繁盛、厄除け、安産・子育て、仕事運・出世運、勝負運、交通安全、産業振興 |
露店・屋台 | 日枝神社境内や、その近くの**山王パークタワー公開空地(溜池山王駅前)**で、キッチンカーや飲食屋台が多数出店 |
公式サイト | https://www.tenkamatsuri.jp/ |
深川八幡祭り|水かけ神輿で夏を満喫
富岡八幡宮(江東区)の深川八幡祭りは、「水掛け祭り」として広く知られる勇壮な祭りです。
江戸三大祭のひとつに数えられ、地域の熱気が最高潮に達する夏の風物詩となっています。
大きな見どころは、沿道から一斉に水がかけられる中を進む神輿渡御。
担ぎ手も観客もずぶ濡れになりながら盛り上がる光景は圧巻で、夏らしい爽快感を味わえます。
撮影のベストタイミングは、神輿が水しぶきを浴びながら太陽光に照らされる瞬間。
まるで映画のワンシーンのような迫力です。
熱気と涼しさを同時に体感できる、東京ならではの夏祭りです。
開催日 | 例大祭:8/13〜8/17 |
開催場所 | 東京都江東区富岡にある富岡八幡宮とその周辺 |
アクセス | 東京メトロ東西線または都営大江戸線の「門前仲町駅」が便利で、駅から徒歩3〜6分 |
ご利益 | 勝負事や出世開運、厄除け開運 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | http://www.tomiokahachimangu.or.jp/ |
鉄砲洲稲荷神社例大祭|港町に息づく古き良き伝統
中央区の鉄砲洲稲荷神社で行われる例大祭は、江戸湊の守護神として信仰を集めてきた歴史あるお祭りです。
商売繁盛や海上安全を願う町の人々に支えられ、今も変わらず活気にあふれています。
神輿渡御はもちろん、境内で行われる奉納舞や芸能も見どころ。
地域の子どもたちが参加する行事も多く、地元に根付いた温かさを感じられます。
観光客におすすめなのは、夜に灯る提灯の明かりを背景にした写真撮影。
昼間の賑わいとは違った幻想的な一面が楽しめます。
開催日 | 例大祭:5/2〜5/5 |
開催場所 | 鐵砲洲稲荷神社 |
アクセス | 東京メトロ日比谷線八丁堀駅から徒歩7分/JR京葉線八丁堀駅から徒歩5分 |
ご利益 | 海上守護、渡航安全、旅行の安全、商売繁盛、豊作 |
露店・屋台 | 有 |
公式サイト | http://teppozujinja.or.jp/ |
椙森神社例大祭|江戸の賭場文化を伝える祭り
中央区日本橋にある椙森神社では、江戸の昔から商人や庶民に親しまれた例大祭が行われます。
特に「富くじ発祥の地」として知られる神社で、祭りの際にはその歴史を感じさせる催しも。
神輿や山車の巡行に加え、露店や奉納芸能が境内を彩ります。
商売繁盛を祈願する参拝客も多く、江戸の町人文化に触れられるひとときです。
歴史好きの方には特におすすめで、江戸時代の賑わいを想像しながら散策すれば、普段の東京観光とは違った発見があるでしょう。
開催日 | 例年5月に行われてた |
開催場所 | 椙森神社 |
アクセス | 東京メトロ日比谷線、都営浅草線人形町駅A5出口から徒歩5分/東京メトロ日比谷線小伝馬町駅3番出口から徒歩5分/東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A4出口から徒歩10分 |
ご利益 | 金運アップ、宝くじ当選、商売繁盛、開運、五穀豊穣、仕事運 |
露店・屋台 | 「べったら市」の時期にあり |
公式サイト | 無 |
下谷神社大祭|都内最古の祭礼に触れる
台東区の下谷神社で行われる下谷神社大祭は、都内最古といわれる伝統ある祭りです。
奈良時代創建と伝わる神社の歴史を背に、長い年月を経ても変わらぬ信仰を伝えています。
神輿渡御や山車巡行はもちろん、地域の人々の温かな交流も魅力。
大通りを進む勇壮な神輿の姿は、東京の下町文化を存分に感じさせます。
観光の合間に訪れるなら、夕方から夜にかけてがおすすめ。
ライトアップされた神輿が幻想的に浮かび上がる光景は必見です。
開催日 | 5月9日(金)から5月11日(日)まで |
開催場所 | 東京都台東区東上野にある下谷神社とその周辺一帯 |
アクセス | 1番出口を出て、直進(上野駅方面)すると約2分 |
ご利益 | 商売繁盛と家内安全 |
露店・屋台 | 地元商店によるユニークなメニューが楽しめる露店(屋台)が出店 |
公式サイト | https://shitayajinja.or.jp/ |
飯富稲荷神社夏季大祭|東京大神宮に響く夏の祈り
東京大神宮で行われる飯富稲荷神社夏季大祭は、恋愛成就のご利益で知られる神社らしい、華やかで温かな雰囲気に包まれたお祭りです。
奉納舞や芸能が境内を彩り、夏の夜をしっとりと演出します。
カップルでの参拝はもちろん、女性同士や家族連れでも楽しめる柔らかな空気感が特徴です。
写真映えするのは、提灯に照らされた境内。
都会の真ん中でありながら、どこか懐かしい夏の情景を切り取ることができます。
開催日 | 夏季大祭:8/15 |
開催場所 | 東京大神宮の境内に鎮座する 飯富稲荷神社 |
アクセス | 最寄り駅がJR中央・総武線、東京メトロ有楽町線・南北線・東西線、都営地下鉄大江戸線の各線飯田橋駅で、飯田橋駅からは徒歩約5分 |
ご利益 | 五穀豊穣 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | https://www.tokyodaijingu.or.jp/ |
東京の神社祭りに関するよくある疑問
こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
東京のお祭り旅行を計画する際に役立つQ&Aを下記にまとめましたので参考にしてみてください。