「心に残る夏祭りを探している…」「島根ならではの神社行事を体験してみたい…」そんな気持ちを抱いたことはありませんか?
島根県には、海風を感じる漁師町のお祭りや、学問の神様をまつる華やかな天神祭、地元の人々に深く愛されてきた素朴で力強い神事まで、色とりどりの行事が息づいています。
歴史を感じながら「観る」、写真に収めて「撮る」、屋台やご当地グルメで「食べる」。旅人の心をつかむ7つの神社祭りを、今年も丁寧にご紹介します。
高田神社例大祭|地域を守る鎮守さまの華やぎ
島根県隠岐の島町にある高田神社では、毎年秋に「高田神社例大祭」が行われます。
かつて農耕の豊穣を祈るために始まったとされ、今もなお氏子さんたちにとって大切な節目となっています。
祭りでは、太鼓や笛の音が響くなか、神輿渡御が町を練り歩きます。
その迫力ある行列は「島のエネルギーを肌で感じられる瞬間」。
観光客も温かく迎え入れてくれるので、地域とのふれあいを楽しめるのも魅力です。
夜には提灯の灯りがゆらめき、幻想的な雰囲気に包まれます。
写真を撮るなら夕暮れ時がおすすめ。空と灯りが混ざり合う一瞬は、思わず息をのむ美しさです。
開催日 | 例大祭:7/18 、7/19 |
開催場所 | 高田神社 |
アクセス | 交通アクセス, 西郷港からバス40分、都万役場前下車徒歩5分 |
ご利益 | 縁結びや開運、美肌 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | 無 |
広瀬祇園祭|富田八幡宮に響く威勢の声
安来市の富田八幡宮で行われる「広瀬祇園祭」は、町の夏を代表する大イベント。
室町時代に京都の祇園祭を倣って始まったとされ、長い歴史を誇ります。
特に見どころは、約10基のだんじりが勇ましく練り歩く「だんじり行列」。
車輪のきしむ音と、若衆のかけ声が重なり、迫力満点です。
小さなお子さんと一緒なら、昼間の明るい時間帯がおすすめ。熱気を間近に感じつつも安心して見学できます。
夜は灯りがともり、だんじりが一層華やかに。
写真好きな方なら、光に照らされた瞬間を逃さないで。力強さと美しさが同居する名場面です。
開催日 | 毎年7月20日と21日 |
開催場所 | 島根県安来市広瀬町広瀬 |
アクセス | 安来駅より車で約20分・安来ICより車で約20分・イエローバス「広瀬バスターミナル」下車徒歩約10分 |
ご利益 | 五穀豊穣、疫病退散、家内安全、勝負運向上 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | 無 |
加茂二十三夜祭|焼火神社で迎える祈りの夜
隠岐・西ノ島町にある焼火神社で行われる「加茂二十三夜祭」は、旧暦の23夜に行われる伝統行事。
月待信仰に由来すると伝わり、夜空を仰ぎながら月に祈る独特の雰囲気が広がります。
祭りのクライマックスは、参道を彩る無数の提灯。
闇の中で浮かび上がる光景は、まるで別世界に迷い込んだよう。
静けさのなかに宿る祈りの心に、誰もがしばし言葉を失います。
観覧のベストタイムは夜が深まり月が顔を出す頃。
カメラを構える方は三脚を用意すると、灯りと月を美しく切り取れますよ。
開催日 | 毎年7月23日 |
開催場所 | 焼火神社周辺 |
アクセス | 最寄りの公共交通機関から神社までタクシーまたはバスを利用するのが一般的 |
ご利益 | 海上安全 |
露店・屋台 | 無 |
公式サイト | 無 |
松江天神さん夏祭り|白潟天満宮に響く子ども神輿
松江市中心部で行われる「松江天神さん夏祭り」は、白潟天満宮の夏を彩る賑やかな行事。
学問の神様をまつる菅原道真公にちなみ、子どもたちの成長を祝う意味も込められています。
なかでも人気は「子ども神輿」。
元気いっぱいの声が響き渡り、町全体に明るさを運びます。
小さなお子さん連れのご家族にはぴったりの雰囲気です。
夜には屋台が立ち並び、かき氷や焼きそばを手に、夏の夜を満喫できます。
カラフルな浴衣を着て歩けば、きっと写真映えする思い出になるでしょう。
開催日 | 7月24日(木): 18:00~ 出御祭(天神ロータリー) 19:30~ 前夜祭 7月25日(金): 11:00~ 白潟天満宮 例大祭 20:00~ 悪切神事 |
開催場所 | 白潟天満宮およびその周辺 |
アクセス | JR「松江駅」から徒歩7分 |
ご利益 | ぼけ封じや受験合格 |
露店・屋台 | 白潟天満宮周辺や天神町で出店 |
公式サイト | https://shirakatatenmangu.com/ |
れんげさん|氷川神社に咲く祈りの花
松江市の氷川神社で行われる「れんげさん」は、春の訪れを告げる行事。
境内にはれんげ草が咲き誇り、花の香りに包まれながら神事が進められます。
地元では「春の風物詩」として親しまれ、参道を歩くだけで心がやわらぐよう。
写真好きな方には、れんげの花と参拝者の姿を重ねて撮る瞬間がおすすめです。
ゆったりとした雰囲気のなかで行われる祭りなので、静かに神社時間を過ごしたい方にぴったり。
華やかさよりも心の安らぎを求める方におすすめです。
開催日 | 2025年は7月26日(土)から7月28日(月)までで |
開催場所 | 島根県松江市宍道町(宍道・昭和地区) |
アクセス | JR山陰本線「宍道駅」から徒歩約20分 |
ご利益 | 疫病退散や無病息災、開運延寿 |
露店・屋台 | 花火大会の開催される7月27日(土)の19時頃から出店予定 |
公式サイト | 無 |
由良比女神社例大祭|海を見守る女神の物語
隠岐の由良比女神社では、毎年「例大祭」が盛大に行われます。
航海安全や漁業繁栄を祈る祭りとして知られ、島の暮らしに欠かせない神事です。
勇壮な神輿渡御のほか、海辺で行われる神事は必見。
潮風を感じながら「海とともに生きる島の心」を垣間見ることができます。
ベストな観覧ポイントは港周辺。神輿が海に向かって進む姿は、まさにこの地域ならではの迫力シーン。
写真好きな方には外せない瞬間です。
開催日 | 西暦の奇数年の7月最終土日 |
開催場所 | 島根県隠岐郡西ノ島町浦郷の由良比女神社とその周辺の広場・港・湾内 |
アクセス | 別府港<島前>→町営バス浦郷行きで22分、バス停:由良比女神社下車、徒歩すぐ |
ご利益 | 海上安全、豊漁、そしてイカの豊漁 |
露店・屋台 | 可能性あり |
公式サイト | https://www.oki-geopark.jp/geopark-sites-features-list/1274/ |
穂掛祭|揖夜神社に受け継がれる五穀豊穣の祈り
松江市東出雲町の揖夜神社で行われる「穂掛祭」は、稲穂を神前に捧げる古式ゆかしい神事。
出雲地方の豊かな実りを祈る祭りとして、古くから地域の人々に大切に守られてきました。
祭りの見どころは、稲穂を飾った神輿の渡御。
揺れる黄金色の穂が陽光にきらめく光景は、まさに「実りの喜び」を体感できる瞬間です。
農業に携わる人々の感謝の心に触れることができるので、静かに深い余韻を味わいたい方におすすめ。
秋の実りを前に、生命のつながりを感じさせてくれる行事です。
開催日 | 毎年8月28日 |
開催場所 | 島根県松江市東出雲町の揖夜神社およびその周辺 |
アクセス | JR山陰本線「揖屋駅」から徒歩約10分 |
ご利益 | 豊作、豊漁、海上安全 |
露店・屋台 | 有 |
公式サイト | https://iya-jinja.jp/ |
島根県の神社祭りに関するよくある質問
こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
島根県のお祭り旅行を計画する際に役立つ質問を下記にまとめましたので参考にしてみてください。